入港式より2ヶ月弱が過ぎようとしてる。 入港した子供達は、学年もバラバラ。初めましての子どもたち。大人も同じく1年生。みんな毎日が新しいページをめくっているような日々。
忙しくても、晴れていても、大雨でも、毎日ページはめくられる。
特別講師の皆さんの授業も始まり、毎週刺激的なOPEN DAYがあったり、ルーティンの落ち着いた授業があったり、子ども商店の時間があったりする中、変わらないのは、毎日の火おこしと米炊き。師匠と呼ばれる子どもから任せることを任命された子は、一人で火おこしから米の炊き上げまでやりこなす。大人は安全のためにそばについているだけ。 毎日炊き立てのご飯が食べられるということは、なんともシアワセである。
この毎日の米炊きを見ていても、大人が係を振り分けたりしないが、火をおこし炊き上げまでを請け負う人、火おこしはあまり積極的にしないが、薪割りをせっせとする人、火付け用のシュロの皮や麻紐を細かくする作業をする人、などそれぞれが自分で仕事を見つけている。絶妙なバランスでその仕事は行われており、細い薪が少なくなると「やっておくよ」となり、仕事を取り合うことも、どこかの仕事が誰もいないという事態もほとんどない。
「同じ釜の飯を食った仲間」というが、本当にそのものだ。
そんなみんなに入港式の翌日に伝えたことは「この学校にルールはない。みんなでルールを考えていけばよい。ルールとはなぜ出来るのか?ということを考えよう」だった。
4月は揉め事も多くて、その度に「そろそろルール決めようぜ!!!」という声が子どもたちから飛び交っていた。「どんなルール?」「やめて!って人が言ったら1回でやめるルール」「それいいね!!」「くすぐるのは無しにするルール」「なんでくすぐっちゃいけないの?」「しつこくなるから!」「追いかけっこはキャーキャーうるさいから無し!」「声出さなきゃ良いじゃん!」などなど。 結果、、、、 今、この学校にあるルールは「人がやめて!と言ったらやめること」だけ。 とは言え、3回くらい「やめて〜やめて〜やめてってば!」とか聞こえてくるのが現状なのだが、、、、(笑) でも、それ以上にルール増やそうとしては、やめようとなり、、、を繰り返している。
ルールがたくさん出来ることはもったいないことだから。 それを子どもたちが理解しているから増やさないのだと思う。
この先も、自分たちでルールを作っていけば良い。
同じ釜の飯を食って仲間になれば、きっとたくさんのルールはいらないだろうな。
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